松本地域の市、村や農協などでつくる「おいしい信州ふーど(風土)」松本地域活動協議会は、県が2009年に開発した加工用トマト「リコボール」の特産品化に力を入れている。手始めに松本市の農業生産法人に生産を委託し、ジュースやソースが商品化された。松本地域を「リコボールの産地」として売り出そうと、加盟団体はPRキャラクターの募集を始めた。 リコボールは県野菜花き試験場(塩尻市)が開発した。協議会事務局の県松本地方事務所によると、健康に良いとされる「リコピン」を通常のジュース用トマトの1・5~2倍含んでいる。 農畜産物の需要開拓などを目的に、2月に発足した同協議会はリコボールの栽培がまだ広がっていないことに着目。協議会の加盟団体で、農業生産法人の役員らでつくる「信州農商工連携研究会」(松本市)会員の農業生産法人「浜農場」(同)に栽培を委託した。 浜農場は今年、約10アールの農地からリコボール約4トンを収穫。ジュースとトマトケチャップ、トマトソース、パスタソースを商品化した。松本地域の道の駅などで今秋から販売している。価格はジュース1本(720ミリリットル入り)が千円など。 一方、信州農商工連携研究会は「リコボールを全国に紹介するには、一目で連想できるキャラクターが必要」として、募集することにした。県松本地方事務所のホームページから応募用紙を印刷し、同研究会(〒390―0875 松本市城西2―5―12)宛てに来年1月5日までに郵送するか、今年12月27日までに持参する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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