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松本市と福井市結ぶ「松本波田道路」 12年ぶり説明会再開

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 松本市と福井市を結ぶ中部縦貫道の一部「松本波田道路」(松本市、5・3キロ)の整備について、国土交通省長野国道事務所(長野市)は11日夜、松本市島立地区で同地区の町会長らを対象に説明会を開いた。来年1月から地権者ら地元住民対象の説明会を開き、理解を得られれば地質調査や測量を始める方針を示した。  松本波田道路をめぐっては2001年、当時の田中康夫知事が地元に反対の声があることなどを受けて、松本波田道路と国道158号をつなぐ渋滞対策道路の事業を中断。この影響で止まったままになっていた松本波田道路の事業は、約12年ぶりに具体的に動きだす。  松本波田道路は、長野道松本ジャンクション(島立、仮称)―波田インター(波田、仮称)の5・3キロ。4車線、幅約20メートルで、盛り土区間と橋梁(きょうりょう)部で建設する。ルートは既に都市計画決定されている。  国が一昨年、渋滞緩和などに必要として事業再開の方針を示したことを受け、同事務所が地元住民への説明会を再開させた。今月中に、ルートに当たる波田、島立、新村、和田の4地区の対策委員会への説明会を開く予定。ただ、沿線には「優良な農地が失われる」などとして建設に反対する住民もおり、多くの住民や地域の合意形成が得られるか不透明な部分もある。  11日の説明会には、町会長ら約20人が出席した。同事務所は、盛り土部分の高さについて「低くて6メートル、高い部分は倍になる」と説明。盛り土にかかる既存の道路や水路は付け替えを行うとした。建設のメリットとして、渋滞解消のほか上高地や松本城など観光資源を結ぶ新たなルートを形成することによる観光客の増加などを挙げた。  出席者からは「視界を遮り景観を阻害する」「田畑が日陰になる」「少子高齢化でどうしても必要とはいえない」など反対の意見が目立った。同事務所の水沢良幸計画課長は「事業を進めるにあたっては地元の理解が必ず必要になる。理解いただけるよう丁寧に説明していきたい」と述べ、協力を求めた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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