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元事務長、3度目の逮捕へ 別の横領容疑

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 県建設業厚生年金基金(長野市)の多額横領容疑事件で、県警は11日までに、業務上横領容疑で4日に再逮捕した元事務長坂本芳信容疑者(56)=別の業務上横領の罪で起訴=を拘置期限の今月下旬、これまでとは別の日に行った業務上横領容疑で3度目の逮捕をする方針を固めた。同基金で2005~10年に発覚した使途不明金は23億円余りに上り、坂本容疑者は「すべて着服し、すべて使った」と供述。これまでに起訴、送検した横領額は計約2億円にとどまるため、県警は不明金の全容解明にはさらに強制捜査をする必要があると判断したもようだ。  捜査関係者によると、坂本容疑者は基金の投資先で巨額の損失を被った未公開株を扱う都内のファンド運営会社役員らの接待を受けるうちに「自分でも遊びたいと思い、横領を始めた」などと供述している。接待は、基金側の未公開株への投資が始まった後の04年ごろまでには頻繁に行われるようになっていたとされ、動機解明には横領容疑を相当程度さかのぼって立件する必要があるとみている。  長野地裁は坂本容疑者の初公判を来年1月21日に開くと決めた。同地裁によると、公判は裁判官1人で担当する予定。同容疑者は、6440万円を横領したとする起訴内容を認めており、弁護人はこれまでの取材に「今後の捜査を見守りたい」としている。  長野中央署などは11月14日、10年7月に同基金の資金6440万円を横領したとして業務上横領容疑で、逃亡先のタイから移送された坂本容疑者を逮捕し、長野地検は12月4日に業務上横領罪で起訴。同署などは同日、10年5、6月に計約1億3千万円を横領したとして同容疑で再逮捕した。逮捕、再逮捕容疑で横領した金はともに同基金の使途不明金の一部。(長野県、信濃毎日新聞社)


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