諏訪市の諏訪湖畔にイルミネーションを飾る「諏訪を彩る光の祭典」が14日、開幕した。諏訪観光協会などでつくる実行委員会の主催で、冬の誘客を目指して開き10回目。諏訪湖に張った氷がせり上がる「御神(おみ)渡り」に加え、今年は御柱や鳥居をかたどった電飾も登場し、湖畔の冬の夜を幻想的に演出する。 辺りが暗くなった午後5時、カウントダウンに続いて電飾がともると、湖畔公園の野外音楽堂に集まった約150人が歓声を上げた。湖岸から200メートル余り沖の人工島・初島まで御神渡りが連なり、高さ約8メートルの御柱も4本立った。同市城南小の3年生約30人が歌やリコーダー演奏を交えて寸劇を披露し、にぎやかに開幕を祝った。 家族と一緒に訪れた同市四賀小3年の伊藤遼平君は「きらきらしていてきれい」。母親の美穂子さん(42)は「水の上のイルミネーションは珍しい。風で揺れてすてき」と写真に収めていた。 電飾は来年2月14日まで、午後5~8時に点灯。今月21日には近くの片倉館で出店が並ぶ「クリスマスマルクト」を開く。今年はJR上諏訪駅も期間中、駅舎に電飾を飾る。(長野県、信濃毎日新聞社)
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