県立中高一貫校の屋代高校付属中学校(千曲市)と諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)は16日午前、2014年度の入学者選抜の合格者を発表した。両校とも5倍を上回る倍率を乗り越え、それぞれ80人(男女各40人)が合格。来年4月に開校する諏訪清陵では初めての生徒となる。 諏訪市清水の諏訪清陵高では、掲示板を覆う幕が午前9時に外され、保護者ら約20人がビデオカメラや携帯電話を手に近寄った。番号を見つけると「あった」「よし」と声が上がり、泣きながら塾関係者と抱き合う母親や電話で家族に「速報」する父親も。 登校日だが、自ら確認し、遅れて学校に行くという児童もいた。茅野市の男子(12)は「2年間、塾で勉強してきた。頑張ったかいがあった」と笑顔。伊那市の男子(12)は「4月から1時間かけて電車で通うことになる。しっかり早起きしたい」と語った。 一方、諏訪郡富士見町の男子の不合格を確認した兄(23)は「弟の実力が足りなかった。でも頑張りは認め、よくやったと褒めてあげたい」。 千曲市の屋代高でも同様に合格者を発表。長野市の女子の母親(41)は合格を確認し「中学では人間関係も含めて成長してほしい」と期待。不合格だった千曲市の男子の父親(42)は「塾に通って一生懸命やった。頑張ったことは力になると伝えたい」と話した。 両校は7日に入学者選抜を実施。倍率は屋代5・06倍、諏訪清陵5・31倍だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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