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安曇野の70代が9040万円被害 県内特殊詐欺、10億円突破 

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 安曇野署は16日、安曇野市内の70代女性が未公開株の代理購入などを求める詐欺の被害に遭い、計9040万円をだまし取られたと発表した。同署は詐欺の疑いで調べている。県警によると、2004年の特殊詐欺の統計開始以来、1人が被害にあった額としては、昨年3~4月に木曽郡の70代男性が鉱山の利権購入名目で約6千万円をだまし取られたケースを超えて最も多い。今年の特殊詐欺の被害総額は16日現在で10億2300万円余(認知件数178件)で過去最悪の事態となった。  安曇野署によると、女性は10年ほど前に未公開株を購入し数百万円の損害を受けていた。今年9月5日、未公開株を購入した当時の担当者を名乗る男から自宅に電話があり、「あなたが持っている株を買い取る投資会社を紹介する」と言われた。  女性が紹介された会社に電話すると、社員を名乗る男に、数日前に女性宅に資料が届いていた別会社の未公開株について「資料が届いた人でなければ買えない」などと説明され、男の代わりに申し込むよう求められた。  その後「インサイダー取引の疑いで調査が入り振り込めなくなった。購入代金を立て替えてほしい」などと言われ、女性は9月19日ごろから10月22日ごろの間に4回にわたり松本市内で、資料に記載されていた会社の社員を名乗る30歳ぐらいの男に現金計4230万円を手渡した。  その後、この資料記載の会社から、女性の支払いの遅れで損害が出たなどと言われさらに株を購入するよう求められた。女性は11月14日までの間に8回、指定された東京都内の住所に計4810万円を宅配便などで送付した。  女性は預金などを下ろして工面した。70代の夫と2人暮らし。その後も金の要求があり、夫が不審に思って女性に話をし、11月27日、女性が安曇野署に相談していた。  一方、長野中央署は16日、長野市の80代女性がうその投資話を持ち掛けられ、現金400万円をだまし取られる被害があったと発表した。詐欺の疑いで調べている。  同署によると、10月21日、国内の商社社員「カガワ」を名乗る男から女性宅に「長野市に建てられる老人介護施設への投資の申し込みにあなたの名前を使わせてもらった」と電話があった。直後、施設職員「コマツザキ」を名乗る男から「2千万円の債券を書類で送るので印鑑を用意してください」と電話があった。さらに入金を誘う電話があり、女性は用意できた400万円を指定された都内の住所に郵送。その後、相手と連絡が取れなくなり、12月16日に同署に届け出た。(長野県、信濃毎日新聞社)


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