諏訪二葉高校(諏訪市)の2年高橋怜君(17)=諏訪市湖南=がこのほど、童謡や唱歌の歌唱力を競う「第28回全国童謡歌唱コンクール」の大人部門(中学生以上対象)で最高賞の金賞を受賞した。東京芸術大声楽科への進学を目指す高橋君。出場した全国約1100人の頂点に立ち、「プロの声楽家になる」という夢の実現に弾みをつけた。 コンクールは日本童謡協会(東京)などの主催で、初めて参加した高橋君は「一番得意な歌」という「荒城の月」をバリトンで歌った。 テープ審査を通過し、8、9月に行われた全国7カ所のブロック大会のうち、関東・甲信越で優勝。各ブロックを勝ち抜いた他の6組と11月に東京で競った。「歌の先生だという人もいて、みんな本当にレベルが高かった。まさか自分が金賞だなんて思わず、驚いた」と振り返る。 ピアノ教室を主宰する母親の影響で音楽に親しんできたという。小学生で声楽家になりたいとの思いを抱き、小学3年と5年の時にも全国規模の学生音楽コンクールで入賞した。 現在は月に1度、東京で指導を受けている。「これまで自分がやってきたことは無駄ではなかったと自信が付いた。将来は、作曲者の思いも表現できるような声楽家になりたい」と話している。 高橋君は18日に県庁で伊藤学司県教育長に報告し、歌声を披露する。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧