上水内郡信濃町の観光業者らのグループ「黒姫地域ブランド倶楽部あっ!Stay∞(ステイ・インフィニティー)」は17日、健康につながる料理を「未病食」として売り出そうと、初めて募集したメニューの審査会を町内で開いた。書類審査を経た7品を審査員が試食し、同町柏原の主婦、鹿島岐子(みちこ)さん(47)が考えた焼き菓子「おからのショコラ」を1位に選んだ。 町が森林セラピーなどに取り組んでいるため、食の面でも誘客を図ろうと企画。農林水産省の補助事業に採択された。町や県産の食材を使い、健康づくりや美容効果を重視した料理を11月に募集し、町内の個人やグループから25品の応募があった。 この日は都内の医師や管理栄養士ら審査員5人が、健康や美容との結び付き、地元産食材の使い方などの項目ごとに点数を付けて審査した。 最高点が付いた鹿島さんの菓子は、ココアと町内の豆腐店のおからを使った生地に、甘煮にしたごぼうを入れて焼いた。食物繊維が豊富で、カロリーが低い点が評価された。鹿島さんは「料理になることで、食材を作っている地域にも興味を持ってもらえればうれしい」と話していた。 2位は町産のキノコをグラタン風に焼いた料理、3位は玄米や豆腐を使ったキッシュが選ばれた。同グループは1~3位をさらに改善し、年度内に町内にあるスキー場の食堂や飲食店で提供することを目指す。(長野県、信濃毎日新聞社)
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