阿部守一知事は5日、本年度に中学2年まで拡大した35人学級を、2013年度は中学3年までに拡大する考えを明らかにした。県庁で開いた桜井久江県教育委員長との懇談で説明した。県は「きめ細やかな指導」を目指し、2002年度に小学1年に導入して以降、順次拡大してきた。文部科学省によると、現在、35人学級を中学3年まで導入しているのは、鳥取や山口、京都など9府県。 懇談で桜井委員長が「35人学級の導入で保護者も学習環境が良くなったと喜び、市町村教委からも中学3年まで広げてほしいとの声が上がっている」としたのに対し、知事は「しっかりと予算付けしていきたい」と述べた。 35人学級は、1学級の児童・生徒数を35人までとし、36人以上は2学級にする学級編成基準。県教委によると、県市長会や県町村会は、35人学級をさらに拡大するよう県に求めていた。 35人学級導入に伴う教員増分の費用は県と国が負担する。本年度は、教員58人を増員し、予算に2億9500万円を盛った。導入に伴う校舎の改修費などは市町村負担となる。(長野県、信濃毎日新聞社)
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