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「ヒッグス粒子」知って 信大理学部がイベント

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 物質に重さを与える素粒子「ヒッグス粒子」の研究を知って―。信州大理学部(松本市)は21日、昨年発見されたヒッグス粒子を講演や展示で分かりやすく紹介するイベント「サイエンスポッド信州2013」を松本市のMウイングで開いた。市民ら約60人が参加し、宇宙の起源に迫る最先端研究の魅力に触れた。  理学部の竹下徹教授、長谷川庸司准教授が加わる国際研究チームが昨年、ヒッグス粒子を発見。存在を予言していた英エディンバラ大のヒッグス名誉教授ら2人が、今年のノーベル物理学賞を受賞したのを機に企画した。  長谷川准教授は、素粒子物理学の歴史やヒッグス粒子を発見した実験の手法を解説。「素粒子など小さいものを見る際、高いエネルギーで波長の短い放射線をつくるが、それには粒子加速器のような大きな装置が必要」と話した。発見のために陽子の固まりを毎秒8億回衝突させ、ヒッグス粒子が生じた可能性が高い100回ほどの衝突を記録し、分析したと紹介した。川村嘉春教授は、理論の側面からヒッグス粒子を解説した。  松本市の浅野憲一さん(66)は「粒子の固まりを毎秒8億回も衝突させるなど大変な作業の結果、発見されたことが分かった」と話した。会場にはヒッグス粒子の発見に役立った検出装置アトラスの模型や写真パネルなども展示された。(長野県、信濃毎日新聞社)


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