県工科短期大学校(上田市)の南信地方への拠点配置について検討してきた県の「工科短大機能あり方検討会」(会長・天野良彦信大地域共同研究センター長)は6日、県庁で最終会合を開き、「上伊那地域への設置を中心に、県においてさらに検討を進める」とする報告書をまとめた。県は報告書に沿い、上伊那地域での設置場所絞り込みや開設時期などの検討に入る方針。 県側がこれまでに示した設置場所計5案には同地域の伊那技術専門校(上伊那郡南箕輪村)の活用が含まれるが、報告書は、施設を新設するか、伊那技術専門校を活用するかには言及しなかった。 また、報告書は「機械システム科」「電気・電子システム科」(ともに2年制、入学定員各20人)を置き、離職者や転職者の再就職支援を目的に旋盤などの技術訓練を行う「短期課程」(6カ月)も設けるとした。 設置時期は「新たな県の中期総合計画(2013~17年度)の計画期間中の建設着手を目指す」とした。天野会長は終了後、「上伊那地域は製造業が集積し、南信地方の産業の核。(南信地方の中間に位置し)立地的にも適している」と説明した。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧