Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

才教学園の教員免許法違反事件 前校長・元教頭、起訴猶予

$
0
0

 松本市の学校法人「才教学園」が同市で経営する才教学園小、中学校で多数の教職員に免許外の教科を教えさせていた問題で、松本区検は25日、教育職員免許法違反容疑で書類送検されていた同学園の山田昌俊・前理事長兼校長(64)=松本市=と、松山治邦・元事務長兼教頭(51)=同=を、社会的制裁を受けている―などとして起訴猶予処分とした。  2人は共謀して、本年度1学期(4月8日~7月23日)、必要な免許状を持たない教職員11人を雇用し、授業をさせていた疑いが持たれていた。  長野地検の山本幸博次席検事は、免許外の教科の指導はあったが、学習指導要領に基づく内容で、11人中10人は教員免許自体はあり、重大悪質とまでは言えない―と説明。問題発覚後に違法状態は解消され、2人とも役職を退任し社会的制裁も受けている点なども考慮したとしている。送検容疑について、2人とも認めていたという。  才教学園を支援する学校法人「信学会」(長野市)出身の小松崇・才教学園理事長は取材に、「(起訴猶予処分だが)2人の違反は重大なこと。謙虚に、新たな学園づくりに取り組んでいきたい」と述べた。  才教学園は、この問題で県に返還した補助金計7100万円と、今後請求される1500万円ほどと見込まれる加算金について、山田前理事長に負担を求めるかどうかを来年2月の同学園理事会で決める。小松理事長は「各理事の判断に、(起訴猶予処分が)どう影響するかは分からない」としている。  才教学園は8月20日の記者会見で、同学園小、中学校を開校した2005年から教育職員免許法違反行為を繰り返していたことを公表。県によると、同法に違反した教職員は今年8月までに延べ67人に上った。松本署などは同月21日、同法違反の疑いで学園を家宅捜索。11月6日、2人を書類送検していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>