長野、松本、諏訪3地区で路線バスを運行しているアルピコ交通(松本市)は26日、来年4月に消費税率が8%に引き上げられるのに伴い、計175路線全ての運賃値上げを国土交通省に申請したと発表した。値上げ幅は平均2・817%で、金額は10~50円。通勤、通学定期も連動して値上げするが、初乗り運賃は据え置く。認可されれば4月1日に改定する。 主な路線は、松本市の松本バスターミナル―浅間温泉が360円、長野市の長野バスターミナル―丹波島橋南が270円、茅野駅(茅野市)―赤羽根(諏訪市)が370円と、いずれも10円値上げする。1回190円で乗車できる松本市内循環の3路線は、200円に値上げする。 同社は、自治体から運行を受託している路線の運賃は「協議をした上で値上げを申請したい」としている。同社の運賃値上げは、松本、諏訪両地区は消費税率5%への引き上げに伴う1997年4月以来、長野地区は収支改善を狙いに実施した2009年8月以来。(長野県、信濃毎日新聞社)
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