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ミゾゴイ、大鹿で再調査 JR東海が聞き取りへ

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 下伊那郡大鹿村のリニア中央新幹線の計画路線周辺で、絶滅の危険が増しているミゾゴイの生息状況について、JR東海が再調査を実施することが、26日分かった。環境影響評価(アセスメント)に伴う現地調査から、同社はこれまで「リニア工事で生息環境に変化は生じない」としていたが、「目撃情報があることから地元の専門家に聞きたい」(沢田尚夫・JR東海中央新幹線建設部担当部長)としている。年明けに地元専門家への聞き取りを始め、村とも協議し、現地調査の再実施も検討する。  アセス準備書を審議する県環境影響評価技術委員会が26日に県庁で開いた会合で、委員の質問に対するJR東海の見解として報告した。  ミゾゴイは、世界で生息数が600~1700羽しかいないとされ、環境省のレッドリストで「絶滅危惧2類」となっているサギ科の渡り鳥。  JR東海が11月に公表した見解などによると、2012~13年の1年間、四季ごとや繁殖期に計5回行った現地調査で、村内で春季にミゾゴイ1羽の飛来を確認した。しかし、工事で自然が改変される区域から「相当程度」離れており、その後の調査で巣を含め確認できなかったため、「改変区域周辺には生息しておらず一時的に休息していた」と判断。工事で生息環境に変化は生じないと予測したとしていた。  これに対し、技術委の中村雅彦委員(上越教育大教授・動物生態学)が「新聞報道によると、ミゾゴイの確認情報がかなりあるようだ」などとして、JR東海に今後対応する予定があるかを書面でただしていた。  JR東海が一般から募集した意見の概要によると、大鹿村内の生息情報などミゾゴイに関する意見は10件あった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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