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過ごし方それぞれ 年末年始の9連休スタート

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 28日から来年1月5日まで9連休となる年末年始。家族で帰省したり、家でゆっくり過ごしたりする人がいる一方で、「書き入れ時」に休日返上で働く若者もいるなど長期連休の過ごし方はさまざまだ。イチゴ狩りができる施設、スキー、温泉など観光関連に関わる人たちは、多くの入り込みに期待し、準備に追われている。 〈ゆったり派〉  安曇野市三郷明盛の会社員丹間(たんま)正之さん(39)は29日から8連休の予定で、家族4人で実家のある宇都宮市に帰る。「今年は忙しくてあっという間だったので、年末年始は実家でゆっくりします」。来年は長男(6)が小学生になるため「元気に通学できるよう初詣で祈願したい」と話す。連休中の人の動き次第では「東京スカイツリーや動物園に家族を連れて行ってあげようかな」。  27日夜、高校時代の同級生と長野市街地に飲みに出ていた同市東和田の会社員石川衛さん(51)は「長い休みでうれしい」と頬を緩ませ、「(自分の)親の世話をしてくれる母ちゃん(妻)にマッサージをして、日頃の感謝を伝えたい」。  燃料販売などの会社でシステムの管理を担当している松本市波田の会社員坂本麻奈さん(29)は、同僚と交代で勤務するため31日から6連休にとどまるが、「暦の並びが良く例年より長い休みが取れた」と喜ぶ。「自宅に親戚が集まるので家族でゆっくり休みたい。県内の温泉にも家族で行きたいですね」  3月に須坂園芸高校(須坂市)を卒業し、長野市内の洋服店で働く酒井彩音さん(18)=長野市浅川=の休日は31日のみ。福袋販売やセールのある新年は「稼ぎ時だから休めない」。31日は年下のいとこたちが遊びに来る予定で「一緒にテレビゲームで遊んで、ゆっくり羽を伸ばしたい」と話した。 〈書き入れ時〉  伊那市西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」の「みはらしいちご園」では元日午前0時、「日本一早い」とうたうイチゴ狩りが始まる。1月2、3日は既に予約でいっぱいで、「新年の始まりに採りたてイチゴを味わって」と準備に追われている。  27日、同公園は雪がうっすら積もったが、19棟のハウス内では、主力の「紅ほっぺ」など赤く艶やかな3種のイチゴがずらり。農家5軒でつくる生産組合が正月に照準を合わせ、コンピューターで温度や水量を管理している。例年通り甘さが乗っているといい、井踏(いぶみ)岩夫組合長(57)は「なり始めがおいしい」。  みはらしファームでは31日にはアイスキャンドルをともすなどして新年を迎える。  年末年始に北向(きたむき)観音などへの初詣客でにぎわう上田市別所温泉の温泉街。上松屋旅館の厨房では通常の調理の合間を縫い、年明けの朝食で出すだて巻き、カズノコ、くりきんとんといった正月料理の仕込みが続く。調理部の橋本光央部長(59)は「大変ですが、年に1度のことなので、おいしいと言ってもらえるように頑張ります」。  各旅館によると、年末年始の予約はほぼ埋まっているところが目立つ。別所温泉観光協会の西島義一会長(62)は「ゆっくりお風呂に漬かって温泉街の雰囲気を味わいに来てほしい」と話した。  下水内郡栄村にある県内最北の「さかえ倶楽部スキー場」では27日朝から雪が降り続き、ゲレンデの積雪は80センチほどに。村商工観光課の小林史好さん(50)は「新雪で良いコンディションになり、楽しんでもらえそう」。県北部地震から2年9カ月。村内の復旧はほぼ終わり、入り込みに期待を寄せた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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