長野市内の小学校の50代男性教諭が複数の女子児童に体を触るなどのわいせつな行為をしたとされる問題で、山口利幸・県教育長は9日、取材に対し事実関係を認めた上で「一連の不祥事が続いている中での行為で、言葉もない。被害に遭った子どもや保護者、県民の皆さんに申し訳ない」と謝罪した。県教委は、この男性教諭を懲戒免職とする処分案を、9日午後に開く定例会に諮る。 県教委によると、男性教諭は6月中旬までに複数の女子児童の体を触るなどした。学校側は6月下旬に県教委に報告。男性教諭は行為を認めており、発覚した6月中旬以降は出勤していないという。 山口教育長は「また不祥事かという思いが当然、県民にあるだろう。早急にできる対応はやってきたが、欠けているところがあったと思う」と説明。「(相次ぐ不祥事の再発防止に向け10日に初会合を開く)有識者会議で意見をもらいながら、新たにできる対応を考えていく」と話した。 県内公立学校では3月以降、わいせつな行為による教員の逮捕(1人は逮捕時点で既に退職)が相次ぎ、7日には5人目となる北安曇郡池田町池田小学校教諭の宮沢希以(けい)容疑者が、盗撮目的で同校プールの女子更衣室に侵入し、設置したビデオカメラで隠し撮りしたとして建造物侵入などの疑いで逮捕されたばかり。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧