2013年1年間に県内で起きた人身交通事故は9859件で、1986(昭和61)年以来27年ぶりに1万件を下回ったことが2日、県警のまとめで分かった。一方、交通事故死者は100人に上り、56年ぶりに100人を下回った前年より3人増えた。 県警交通企画課によると、県内の人身事故は01年の1万4580件がピークで、05年以降は減少が続き、13年も前年比544件減った。人身事故減少に伴い、けが人も同1039人少ない1万2256人と減少。けが人数は事故の内容などで年により増減があるものの、1万3千人を下回るのは87年以来。 事故死者のうち65歳以上の高齢者は前年より5人多い49人を占めた。高齢の運転者が起こした事故による死者は6人増の26人。県内は中山間地が多く、生活の足として自動車を使わざるを得ない高齢者も多い中、一層の対策が求められている。 自動車に乗っていた事故死者のうち、シートベルトを着用していなかったのは11人増の26人。県警は増加が著しいとして、着用指導などに力を入れる方針だ。 一方、薄暗くなって事故が起きやすい「薄暮時」の死者は4人減の14人。同課は「早めのライト点灯を呼び掛けてきた成果」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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