上田市の太郎山(1164メートル)の山頂近くにある太郎山神社で1日朝、約600人が初日の出を迎えた。雲もあったものの、午前7時ごろに山の陰から太陽が現れると「出た!」と歓声が上がった。 夜明け前、家族連れや友達同士などが神社に続く登山道を懐中電灯やヘッドランプで照らしながら登った。日の出から5分ほどで太陽が山の上にくっきり浮かぶと万歳三唱が起きた。神社前では地元の太郎山保存会と太郎山賜生(しせい)会がお茶や焼き芋を振る舞った。 上田市上田の農業山崎利博さん(52)は「元日に登ったのは小学校以来。また来たい」。山崎さんの三男の北小6年彬博(あきひろ)君(11)は「登るのはつらかったけれど、日の出が見られて良かった。中学校で勉強の成績が上がるようにと祈った」と笑顔だった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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