年末年始を県内で過ごした帰省客や行楽客のUターンが4日、ピークを迎え、JR長野駅、松本駅などで混雑した。 JR東日本長野支社によると、午前中は上りの長野新幹線の一部で自由席の乗車率が100%を超えた。長野市のJR長野駅の新幹線ホームは、午前10時ごろから大きな荷物を持った帰省客らで混み合い、発車の20分以上前から長い列ができた。 同市上松の父親の実家を家族4人で訪れた東京都府中市の村田響(ひびき)君(5)は「積もった雪でそりができて楽しかった」と満足した様子。東筑摩郡筑北村坂井の実家に2年半ぶりに帰省した松山市の会社員宮下菜美絵さん(30)は「四国に比べてこっちは寒いので家の中でのんびり過ごしました」と話した。 松本市の松本駅も午前から首都圏や関西方面に戻る利用客でにぎわった。大阪市から家族5人で松本市の父方の祖父母を訪ねた小学3年土屋瑞実(たまみ)さん(9)は「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にボウリングをしたのが一番楽しかった」と笑顔。相模原市から松本市の実家に帰省していた会社員青木暁(さとる)さん(36)は「年始は実家でゆっくりできて良かった」。9連休が取れ、松本市の友人を訪ねた東京都文京区の会社員小村真琴さん(40)は「そばやドライブで初めての信州を楽しめた。仕事のことはまだ考えたくない。残りの休みも満喫したい」と話していた。 県営松本空港(松本市)では4日発着のフジドリームエアラインズ(FDA)の札幌、福岡2路線計4便はほぼ満席の予約が入っている。県警交通管制センターによると、4日午前中は県内高速道に大きな混雑はなかった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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