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霜月祭り、受け継ぐ心意気 若手が「野郎会」発足

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 飯田市南信濃、上村両地区に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)を伝承するため、南信濃在住や出身の若者たちが4日、「霜月祭り野郎(やろう)会」を結成した。人口減に伴い祭りが担い手不足に直面する中、将来の祭りの主役になれるように経験豊富な年配の住民らから伝統を学び、舞や笛の演奏などの技術を磨いていく。若者らは会発足を機に、伝統を受け継ぐ思いをさらに強くしていた。  野郎会は10~40代の男性21人で構成。旧木沢小学校(南信濃木沢)でこの日開いた発足会に20~40代の会員5人が集まった。今後の活動内容を話し合い、隔月で旧木沢小に集まり、祭りの中核を担う神職「禰宜(ねぎ)」を務める住民から、祭りの特徴である湯立て神事や舞の所作などを学ぶことを確認。祭りのPRのため、祭りの風景をデザインしたタオルを販売する提案も出た。  霜月祭りは1945(昭和20)年前後には両地区の17神社で行われていた。だが、地区の人口のうち65歳以上が占める割合は南信濃54・1%、上村49・4%(昨年11月末現在)と過疎・高齢化が深刻で、現在、祭りを行えるのは10神社に減っている。  会の呼び掛け人で会長を務める南信濃木沢出身の木下隆彦さん(42)=下伊那郡下條村=は、伝統を後世に伝えるため「自分たちで動きださないと始まらない。祭りの主役になった時にしっかり運営できるように活動を継続したい」と抱負を語った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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