諏訪市で15~17日に開く工業展「諏訪圏工業メッセ2012」の実行委員会は、出展する各企業が自社の強みを売り込む「PRシート」の冊子を作った。初めて作った昨年より内容を拡充し、約3倍の270企業・団体を掲載。会期中に旧東洋バルヴ諏訪工場跡地(湖岸通り)の会場を訪れた企業関係者らに配る他、インターネットでも読めるようにし、受注につなげる。 「わが社の『ひとわざ(一技)』PR」と名付けた冊子は、各社が売り込みたい加工技術や製品を一つに絞り、1ページで紹介。独自性の高い技術やノウハウの要点を、写真や図解入りで分かりやすく説明している。昨年は千部印刷し、好評だったため、今回は1万部印刷。商談が目的の来場者に無料で配る。 ネットのホームページ「NAGANOものづくり諏訪圏ガイド」にも、昨年の分と合わせ300社分の440シートを、メッセの開幕前に掲載する予定。閉幕後も、新たなシートを随時受け付けて内容を充実させていく。 冊子は、海外企業との商談も視野に入れ、英語版も2千部作る。今回のメッセは過去最多の337企業・団体が出展を予定。実行委事務局のNPO法人諏訪圏ものづくり推進機構(諏訪市)は、「ポイントを絞った効果的な売り込みで来場者の目を引きつけ、ビジネスチャンスを広げてほしい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧