駒ケ根市の市民団体「こまがね探し隊」が、中央アルプスの山々の情報を手描きの絵地図と共にインターネット上で見られるサイトを作った。駒ケ岳（２９５６メートル）や空木岳（２８６４メートル）などを紹介する５種類の地図で、特定の地点をクリックすると詳しい解説などが表示される。「親しみやすく実用性のある地図で、大勢に一帯の魅力を感じてほしい」としている。
探し隊はこれまで、駒ケ岳一帯の地図をルート別に３種類作り、市のホームページ（ＨＰ）で公開してきた。今回、駒ケ岳周辺の花々を楽しむコースと、空木岳一帯の地図を追加。探し隊のＨＰ（ｈｔｔｐ：／／ｓｇｓ．ｋｏｍａ－ｇｕｉｄｅ．ｎｅｔ／）で今月から独自に公開している。絵地図はいずれも、山岳救助に長年携わった元県警地域部長の中嶋豊さん（長野市）が描いた。
例えば、駒ケ岳周辺の花々を紹介する地図では、クリックによりチングルマやコマクサの写真、新田次郎の小説「聖職の碑（いしぶみ）」で知られる１９１３（大正２）年の駒ケ岳遭難事故で２人の生還者が風雨をしのいだとみられる岩穴の解説などが表示される。
地図とは別に、初心者や中学生向けに注意点などをまとめた「登山マニュアル」も掲載。探し隊の一員で、日本山岳会員の堺沢清人さん（７７）＝駒ケ根市中割＝は「山の歴史や口伝を若い世代に継承し、多くの人が中アを楽しむきっかけになればうれしい」と話している。（長野県、信濃毎日新聞社）
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中アの絵地図をサイトで公開 駒ヶ根の市民団体、手描きの５種類
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