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勘三郎さんの思い継ぐ 松本で7月「大歌舞伎」2年ぶり公演

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 2年ぶり4回目となる「信州・まつもと大歌舞伎」が7月、同市のまつもと市民芸術館で開かれる。演目は「三人吉三(さんにんきちさ)」で、同館の串田和美芸術監督(71)が演出。大歌舞伎を支えてきた歌舞伎俳優中村勘三郎さんが2012年12月に亡くなってから初めての開催で、長男勘九郎さん、次男七之助さん、尾上松也さんが出演し、思いを引き継ぐ。  実行委員会事務局を担う松本市の菅谷昭市長が7日の定例会見で発表した。三人吉三は、江戸―明治期に活躍した歌舞伎作家河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)の名作。「吉三」を名乗る三人の盗賊を中心に、複雑な因果が明らかになっていく。東京・渋谷のコクーン歌舞伎でも6月の上演が決定。コクーン歌舞伎では01、07年にも同演目の公演があり、勘三郎さんが「和尚吉三」を演じた。  松本では7月19~24日に計9公演を予定。菅谷市長は「松本の思いを忘れずに(勘九郎さんらが)おいでいただくことに感謝している」と述べた。串田芸術監督もコメントを寄せ、まつもと大歌舞伎について「松本だからこそ実現している貴重な催し。古典ではなく、現代が生んだ新しい歌舞伎であることにも大きな意味がある」とした。  実行委は昨年12月に松本市、松本商工会議所、信濃毎日新聞社などで発足。会長には井上保・同商議所会頭が就いた。今後、下部組織の市民活動委員会を設け、歌舞伎を盛り上げる「下座(げざ)音楽」を学ぶ子ども向け講座などの開催を検討する。(長野県、信濃毎日新聞社)


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