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5社連携の小水力発電機、飯田で実験を公開

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 飯田下伊那地方で精密加工などを手掛ける5社でつくる企業グループが製品化した小水力発電機「すいじん3号」の使用実験が7日、飯田市鼎切石(かなえきりいし)の松川河川敷で行われた。モーター製造が盛んな飯伊地方の技術を生かした発電機を一般の人に披露しつつ、発電効率を高める方策を探った。自治体や企業の関係者ら約60人が県内外から集まった。  河川内の高低差(実質1・3メートル)を利用して、長さ約20メートルの導水管を設置。その先端部の管内に直径14センチ、長さ60センチの発電機を据えた。発電機の下流側にはモータボートのスクリュー(直径28センチ)があり、管内を流れてきた水を受けて回転する。  スクリューの形状や材質、水量などの条件を変えながら発電効率を調べた。アルミ製スクリューを使用した際の出力は1・2キロワットだった。  発電機とモーターは共通する構造が多く、地元の多摩川精機(飯田市)のモーター部品を転用して開発費を抑えた。価格は58万円。同様の既存製品に比べて低価格といい、これまでに研究用などとして大学などに4台を販売した。  同グループの幹事会社、マルヒ(同)の後藤大治(だいじ)社長は、今回の実験結果を踏まえ改良を加え、来春には一般向けの販売を考えているという。自然エネルギーの活用を広げるとともに「地域の経済に少しでも貢献できる製品に育てたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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