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若衆、威勢良く「ねろー、ねろー」 安曇野で「福俵曳き」

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 安曇野市豊科の新田、成相(なりあい)の両区で13日、市無形民俗文化財の小正月の伝統行事「福俵曳(び)き」が行われた。若衆が「わっしょい」と威勢のよい掛け声とともに、綱の付いた福俵を引き回したり、地面にたたきつけたりし、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈った。  新田区では、約30人の若衆が水にぬらして清めた重さ数十キロの福俵を区内で引き回し、成相区の拝殿前へ。合流した両区の若衆は、白い息を吐きながら「ねろー、ねろー」と掛け声を上げ、何度も福俵をたたきつけた。  寝転んだ区役員ら3人に福俵を載せ、周囲で若衆たちが仲間の肩の上に乗るなどして組んだ3段の「人間ピラミッド」がつくられると、見物客も盛んにシャッターを切った。福俵を載せられた新田区長の笠井宏さん(66)は「苦しかったが、今年が明るい1年になってくれればうれしい」と願った。  福俵は、新築などの祝い事があった家に奉納するのが習わしで、新田区では昨年開院した歯科医院で、若衆と地元住民が福俵を引き合う攻防を展開。最後は同医院に福俵を奉納した。新田区で若衆頭を務めた折井健太郎さん(31)は「伝統行事を地元の若手で盛り上げることができて良かった」と満足げだった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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