北佐久郡御代田町上宿区の中山道小田井宿道祖神保存会(武井勝利会長)は19日、地区内で2月2日に行う「わら馬引き」で、子どもたちが引き回すわら馬を作り直した。12年に1度、うま年に合わせて作り直しており、13人が武井会長宅で作業した。 会長宅近くの神社に保管してあるわら馬は5頭。このうち、わら馬引きで子どもたちを乗せる高さ約2メートル、体長約2・5メートルの一番大きいものを作り直した。木の「骨組み」からわらを取り除いて新しくし、わらで編んだたてがみや俵などを麻縄でくくりつけた。 武井会長(76)によると、わら馬に詳しい会員が数年前に亡くなったという。この日は、継承のため50、60代の会員も参加。今後の参考にするため作業の様子をビデオで撮影したり、ノートに残したりする会員もいた。 わら馬引きは午前9時から。同町では、塩野区わら馬保存会も今月26日にわら馬を作り、2月2日にわら馬引きをする。(長野県、信濃毎日新聞社)
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