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江戸期の城郭絵図に熱視線 飯田市美術博物館で初公開

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 飯田市美術博物館は19日、同市追手町にあった飯田城の本丸御殿などの平面図が描かれた江戸期の「飯田御本丸御絵図」を公開した。昨年12月に都内で開かれた古文書などの入札会で入手してから一般公開は初めて。これまで知られていなかった間取りが詳細に描かれており、訪れた人たちは熱心に見入っていた。  絵図は1795(寛政7)年の作成とみられ、縦187・5センチ、横127・5センチの大きさ。本丸御殿や書院、門などが描かれている。  この日は市民ら約120人が集まった。同館学芸員の桜井弘人さん(54)が、この絵図と、100年余り前の17世紀中ごろに城下町全体を描いた「飯田城絵図」(市有形文化財)の写真をスクリーンに映しながら解説。二つを比べると、今回の絵図は建物の一部が無くなっているといった変化を読み取れるという。  机の上に絵図を広げた桜井さんは、「上殿」と記された部屋の境界がほかとは異なり二重線になっているのを説明しながら、周囲より一段高くなっていた可能性を指摘。領主と家臣が話し合いをした場所と考えられるとした。  同市鼎(かなえ)名古熊の会社員、原和弘さん(45)は「部屋の名称や広さが詳しく書かれていて驚いた。飯田城の研究がさらに進むのが楽しみ」と話した。同館は城郭の専門家を交えて研究を進め、4月の展覧会で成果を発表する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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