上田市の別所温泉旅館組合は、温泉街のPRキャラクター「別所温泉の村長さん」をつくった。白ひげ、白装束の仙人で、国宝・安楽寺八角三重塔の形をしたつえを持ち、上田ゆかりの戦国武将真田氏の家紋「六文銭」のネックレスを着けている。斎藤善哉組合長(51)は「別所温泉の特徴が分かりやすいキャラクターが出来上がった」。着ぐるみを製作中で、イベントなどに登場する予定だ。 村長さんは別所温泉が温泉場として始まったとされるころに生まれ、1400歳という設定。温泉街の北向(きたむき)観音にあるカツラの大木「愛染(あいぜん)カツラ」の葉1枚を添えた風呂おけを頭に乗せ、雨乞い行事「岳(たけ)の幟(のぼり)」をイメージした腰ひもも着けている。 旅館組合は昨年10月、登録した人に業務を仲介するインターネットのサイトにデザインを依頼。集まった186案を47案に絞り、組合関係者や地元住民の投票で埼玉県の男性の作品に決めた。「みんなをまとめてもらいたい」と願い、村長さんと名付けた。 組合はキャラクター商品の第1弾として、村長さんを印刷した木製の手形(1個300円)を製作。観光協会などで買うと、3月31日まで温泉街の飲食店などで割引や商品のプレゼントといった特典が何度でも受けられる。組合加盟16温泉宿の期間限定宿泊プラン「あの人と別所温泉へ」(2月28日まで)の利用者には、手形を無料で贈る。問い合わせは別所温泉旅館組合(電話0268・38・2020)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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