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氷点下でも水浴びの声威勢良く 御代田で伝統行事「寒の水」

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 北佐久郡御代田町草越で20日夜、二十四節気「大寒」の伝統行事「寒の水」があった。ふんどしを締めた「水行者(すいぎょうじゃ)」と呼ばれる20~50代の男性約60人が、6カ所で水を浴びながら地区内の約1キロを走り抜け、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。  午後6時、出発地点の草越公民館に水行者が現れると、見物客から歓声や拍手が起きた。目指す熊野神社に向けて出発した水行者たちは、大おけから手おけで水をすくい、「よいしょ」「せーの」などと気合を入れて肩から浴びていた。出発時の気温は氷点下1度ほど。風はなく、大木(おおぎ)敏雄区長(64)らは「例年よりは暖かい」と話した。  会社員小林弘明さん(49)は妻が草越出身。2000年に移り住み、翌年からほぼ毎年寒の水に参加しており、「毎年、今年で引退と言っている。水が冷たくて手足の感覚がない」。走り終えてわらを燃やした火に当たり、「生き返った」と声を出していた。  大木区長によると、寒の水は昨年まで、「当番宿」の家が神事などを受け持っていたが負担が重く、今年から草越区と熊野神社の氏子総代で運営することにした。(長野県、信濃毎日新聞社)


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