Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

信大病院「信州がんセンター」計画、来年4月にも診療開始

$
0
0

 信大病院(松本市)の天野直二院長らは8日、県庁で記者会見し、発足方針を固めた「信州がんセンター」(仮称)について、早ければ来年2月に開設し、4月に診療を始めることを明らかにした。同病院内や県内のがん診療連携拠点病院間の連携を強め、患者や情報のやりとりを緊密にして県全体のがん医療のレベルアップを目指すとした。  天野院長によると、同センターは診療科や病院の壁を越えた横断的な診療態勢を整え、県全体を“がんセンター化”する構想。同病院で外来化学療法などを担うがん総合医療センターを発展的に解消し、医学部に新設する「包括的がん治療学講座」を中核とする。がん総合医療センターの小泉知展(とものぶ)・副センター長が今月18日付で教授に就く。  化学療法や放射線治療など複数の治療法を組み合わせる「集学的がん治療部門」、患者の心身のケアやカウンセリングを担う「がん医療サポート部門」、患者の情報の収集解析や病院間の情報をやりとりするネットワークを構築する「がん情報ネットワーク部門」で構成。各病院に指導、助言するとともに、がん医療の情報も発信する。  信州がんセンターの建物は新設せず、現在、がん総合医療センターが入居する県松本旭町庁舎を改修し、2階に包括的がん治療学講座の医局、3階に診察室や化学療法室を整備する。天野院長は「信大病院が中心となり、地域の病院との連携を強化するのが一番の目的。患者が県外の病院に行かなくても、がん医療を完結できるようにする」と説明した。  会見に先立ち、信大の山沢清人学長、天野院長、がん患者や家族、遺族でつくる「がん医療を考える県民の会」関係者らが阿部守一知事を訪ね、旭町庁舎の使用料減額など4項目の要望書を提出した。阿部知事は「がん対策は県としても大きなテーマ。県民にとってどんな形がいいのか一緒に考えたい」と応じた。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>