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ボーイング社に直接供給 飯田・多摩川精機のセンサーユニット

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 多摩川精機(飯田市)は22日、飛行制御装置用の自社製センサーユニットを、航空機大手の米ボーイング社が開発を進める新型旅客機「737MAX」向けに直接供給することが決まったと明らかにした。多摩川精機は従来、同種センサーを米システムメーカー経由で供給しており、大手航空機メーカーと直接の取引契約を結んだのは初。直接供給で航空機向け事業の拡大が見込め、部品供給などで関わる飯田下伊那地域の協力企業にも波及効果が期待される。  多摩川精機や同社販売子会社の多摩川精機販売(飯田市)によると、供給するのは「RVDTクラスタ」と呼ばれる角度センサーの一種。詳細な用途などは明らかにしていないが、同社開発営業本部によると、機体本体に搭載し、操縦制御に関わる重要な役割を担うという。  ボーイングは次世代機として737MAXシリーズを開発中。同社公表資料や多摩川精機などによると、燃費性能が高く、二酸化炭素(CO2)排出量が抑えられるなどの特徴があり、1機目は2017年ごろの納入予定。既に世界の航空会社から1600機以上を受注しているという。  ボーイングによる機体の量産開始は16~17年とみられており、年間生産台数は500機前後の見込み。多摩川精機はそれまでに専用のセンサーユニット開発を進め、飯田市毛賀の第二事業所で量産する計画。多摩川精機販売は「これからも旅客機向け製品を強化、拡大する」(開発営業本部)としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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