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上田に響け、合唱組曲「無言館」 25日合唱団発足へ

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 上田市古安曽(こあそ)の戦没画学生慰霊美術館「無言館」を題材にした合唱組曲「無言館」を歌う合唱団が25日、市内で発足する。組曲は県外の音楽家が作って10年前に初演されたが、あまり知られていなかったため、市内の合唱団関係者が「地元で歌い、曲と無言館の存在を広めよう」と実行委をつくって企画。6月22日に同市上丸子の丸子文化会館で歌う計画で、団への参加を呼び掛けている。  「いまもあなたは絵筆をにぎる愛がどれだけ裂かれても時代がどれほど変わっても」…。組曲はピアノ伴奏付きの混声四部合唱曲。詩人の故・門倉(かどくら)さとしさんが無言館の作品に感銘を受けて作った詩に、川崎市出身の作曲家長森かおるさんが曲を付け、2004年に神奈川県の合唱団が同県内で初演した。長森さんも参加した音楽グループ「白いカンバス」は昨年11月に組曲のCDを発売している。  実行委事務局長の深町一郎さん(63)=上田市上田=は12年の夏ごろに組曲の存在を知った。団長を務める市内の合唱団で歌ったところ「心を揺さぶられる旋律と詩に感動した」。組曲の楽譜やCDを発売した出版社「音楽センター」(東京)の協力を得て、賛同者による合唱団をつくってコンサートを開くことにした。30分間ほど歌う予定だ。  無言館は、戦時中に志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画などを展示している。館主の窪島誠一郎さん(72)は「こうした形で無言館の存在が多くの人に知られていくのはうれしい」と話す。  発会式は25日午後2時から、上田市材木町の市中央公民館。合唱団は年齢、住所などは問わず、2千円で参加できる。問い合わせ、申し込みは深町さん(電話0268・23・3759)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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