北佐久郡軽井沢町の軽井沢アイスパークで3月2~9日に開かれるカーリングの日本選手権に、高校生2人と小学生2人のチームが中部地区代表で出場する。同町を拠点とする女子チーム「KJCC Unity(ユニティ)」で、日本カーリング協会によると、日本選手権への小学生の出場は珍しい。メンバー中2人が小学生というチームも最近ではないといい、注目を集めそうだ。 「試合中も試合以外も仲がいい」という4人は、佐久市平賀の臼田高2年北沢育恵さん(17)、軽井沢町発地(ほっち)の軽井沢高1年中嶋星奈(せいな)さん(16)、同町長倉の軽井沢中部小6年鈴木みのりさん(12)と軽井沢東部小5年荻原詠理(おぎはらえり)さん(10)で、軽井沢カーリング少年団の仲間同士。競技経験は3~7年で、日本選手権を目指して昨年11月にチームを結成したばかり。県予選を突破後、5チームで争った今月の中部選手権で優勝、代表を決めた。 戦略を立てて指示するスキップの北沢さんはバレエや新体操の経験があり、鈴木さんは陸上競技を続けている。中嶋さんは以前は陸上、現在は高校でテニス、荻原さんは空手を習っている。こうした競技の体験がカーリングにも生きているといい、北沢さんは「観客が大勢いる中で演技して緊張に慣れた。カーリングの大会でもあまり緊張しない」、鈴木さんは「バランス感覚や体力がついて、スイープ(氷上を掃くこと)などに生かせている」と話す。 日本選手権女子には、ソチ五輪に出場する北海道銀行、前回まで3連覇の軽井沢町に拠点を置く中部電力(開催地推薦枠)など9チームが出場するが、4人は気後れする様子はない。「強いチームと戦えるので、相手の良いところを自分のチームに持ってきたい」(中嶋さん)、「早く試合がしたい」(荻原さん)と、試合を楽しみにしている。 日本選手権男子には、県内から前回優勝のSC軽井沢クラブなど軽井沢町を拠点にする3チームが出場を予定している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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