台湾・台北市で開かれた「第１７回アジアマスターズ陸上競技選手権大会」（２～７日）の５０００メートル競歩６０～６４歳クラスで、飯田市北方の団体職員矢沢美代子さん（６０）が初出場で優勝した。２９分５６秒２４のタイムは日本記録とアジア記録を上回り、ともに新記録として登録される見通し。矢沢さんは「競歩に打ち込んできた証しができた。すごくうれしい」と喜んでいる。
日本マスターズ陸上競技連合（東京）の公式記録では、日本記録とアジア記録はともに３１分５秒７７。矢沢さんはこれを１分９秒余更新した。
矢沢さんによると、大会の同クラスには日本やインドなどからエントリーした選手のうち１０人ほどが出場。遅いペースで進んだが、同時にスタートした４５～４９歳クラスの選手が「ちょうど良いペースメーカーになった」という。膝が曲がらないように意識し、「最後まで同じペースを維持できた」と振り返る。
矢沢さんは国内外のマラソン大会に出場したが、体力の衰えから２００９年に競歩に転向。飯田市内外の大会に出て記録を伸ばしてきた。今大会は、６０～６４歳クラスで最も若いことから記録を狙うチャンスとみて参加した。「今後もできれば記録を伸ばしたいけれど、タイムの維持がこれからの目標」と語った。（長野県、信濃毎日新聞社）
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飯田市の矢沢さん、５０００メートル競歩優勝 マスターズ陸上
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