大町市内で週末を中心にさまざまなイベントが開かれる「おおまち雪まつり」が１日夜、鹿島槍スキー場と大町温泉郷を会場に開幕した。スキー場では「鹿島槍火まつり」が行われ、たいまつ滑走やおんべ焼き、花火の打ち上げなどがあり、家族連れや台湾からの観光客ら約２００人が雪と炎の共演を楽しんだ。
カヤや門松などを集めて燃やす伝統行事おんべ焼きは、観光客にも楽しんでもらおう―と地元の中綱自治会が１９７８（昭和５３）年からゲレンデで行っている。高さ約１０メートルのおんべ焼きが炎に包まれて崩れ落ちると観客から歓声が上がった。
スキー客の長い減少傾向で大町市内でも今季の営業を休止するスキー場が出るなど環境は厳しいが、今季は出足もよく、特色あるイベントで誘客に結び付けたいとの願いがこもる。レンタルスキー店を経営する自治会長の西沢侃（つよし）さん（７２）は「今季は５、６年ぶりに客入りが良い。これからも地域住民と都会の人、海外の人の交流がますます盛んになってほしい―とおんべ焼きに願った」と話していた。
大町温泉郷では、和太鼓や花火の打ち上げが楽しめる「夢花火と音の祭典」が開かれた。同祭典は２２日までの毎週土曜日午後８時から行われる。（長野県、信濃毎日新聞社）
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催し多彩に、「おおまち雪まつり」開幕
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