北佐久郡御代田町上宿区の中山道小田井宿道祖神保存会は2日、わら馬を引いて区内の旧中山道などを練り歩く「道祖神祭り」を開いた。わら馬はうま年に合わせて保存会が新調しており、今回で「5代目」。地元の児童ら20人余が、真新しい5頭を引っ張って元気よく歩いた。 わら馬は、高さ2メートル、全長2・5メートルが最大で、それぞれ台車に載せて引っ張る。児童らは「交通事故のないように」などと「道祖神の唄」を元気よく歌いながら歩き、道路脇で待っていた地元住民が手を振った。行進するのは小学生までで、先頭で歩いた同町御代田南小学校6年の柳沢紀陽君(11)は「最後なので元気よく楽しく歩こうと思った」と話していた。 わら馬は先月、保存会の会員13人が新しいわらで作り替えた。会長の武井勝利さん(76)は「わら馬作りに詳しい会員は年々少なくなっているが、若い人にも参加を呼び掛けて今後も祭りを継承していきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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