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住民講師に「わら馬」手作り講座 富士見・歴史民俗資料館

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 諏訪郡富士見町の歴史民俗資料館で2日、地元住民ら約10人がわら細工の「わら馬」を作った。今年のえとにちなみ、かつての伝統行事に目を向けてもらおうと、資料館が初めての体験講座を企画。同町の平出征夫さん(70)を講師に、それぞれ2時間余をかけて完成させた。  資料館によると、かつて町内では2月8日に道祖神にわら馬と餅を供え、無病息災などを祈る「事八日(ことようか)」と呼ばれる伝統行事があった。平出さんは35年ほど前、今も茅野市に残る共同作業場「穴倉」でわら細工を教わった。以来、毎年手作りのわら馬を道祖神に供え続けており、それを知った資料館が平出さんに講師を依頼した。  参加者は平出さんの指示に沿って、束ねたわらを折り曲げたり、針金で結んだりして頭部や胴体、脚を作った。胴に巻いた古布の上に、雄は米俵に見立てた小さなわら束をくくり付け、雌はリボンを巻いて仕上げた。  わら細工を初めて作った富士見小4年の太田悠斗君(10)は「かっこよくできた。わらで馬が作れる技術に驚いた」。平出さんは「日本は昔からコメの文化。伝統行事の大切さを感じ取ってもらえたらうれしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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