スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した松本第一高校（松本市）２年の二山（にやま）治雄さん（１７）＝松本市里山辺＝の自宅には３日、続々と祝福の声が届き、関係者らにあらためて喜びが広がった。同校では二山さんが登校予定の７日に優勝を祝う生徒集会を計画。松本市の菅谷昭市長は３日、市役所に懸垂幕を掲げ、祝意を示すとした。
二山さんの父正治（まさはる）さん（５８）や母晶子（あきこ）さん（５６）のもとには３日夕までに、知人らからお祝いの電話やメールなどが５０件以上寄せられた。晶子さんは勤務先の福祉施設で同僚が泣くほど喜んでくれたとし、「こちらこそありがとうという気持ち」と喜んだ。
松本第一高校の竹内善一校長（６５）は３日、「７日に登校したら、よく頑張ったとねぎらってあげたい。体に気を付けて、さらに前進してほしい」と期待。生徒会長の２年、滝沢奈桜（なお）さん（１７）は「一日中、校内で話題になっていた」とし、７日の生徒集会で祝福する考えだという。
菅谷市長は３日の記者会見で「二山さんは日本の代表だが、松本市の名前もＰＲしてもらえた。市民の皆さんと快挙を喜び、祝意を示したい」と話した。
ローザンヌ国際バレエコンクールは若手バレエダンサーの登竜門として知られ、熊川哲也さんら世界的に活躍するバレエダンサーを輩出している。県内では、長野市出身の宮内真理子さんが高校在学中の１９８９年、このコンクールで入賞した。英国バーミンガムロイヤルバレエ団に入団するなど国内外のバレエ団で活躍。９６年に第１回信毎選賞を受けた。（長野県、信濃毎日新聞社）
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喜び広がる地元・松本 二山さんローザンヌ国際バレエ優勝
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