長野南署は7日、長野市の60代女性が昨年10~12月、植林をする会社の社員を名乗る男から債券購入を持ち掛けられ、5回にわたり現金計2300万円をだまし取られたと発表した。詐欺の疑いで調べている。 同署によると、10月に植林会社の私募債券購入を勧めるパンフレットが女性宅に届き、購入の仲介会社を名乗る男から「買えるのは長野県の人だけ。都内の男性が欲しがっている」と電話があった。その後、債券購入を希望するという都内の男性から「植林をする会社に1千万円支払ったので、あなた名義で1千万円分の申込書を書いて会社に送ってほしい」と電話があり、その通りに送った。 しばらくすると、植林会社の社員を名乗る男から「支払人と申込人が違い、インサイダー取引になる。逮捕を逃れたいなら1000万円を支払ってください」と電話があり、弁護士を名乗る男から電話で「逮捕されないように私が動きます」と言われた。 女性は長野市の指定された場所で、植林会社の別の社員を名乗る男に現金を手渡した。1月になってこの会社と連絡が取れなくなり不審に思い、7日、長野南署に被害届を出した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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