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青木村の大法寺、国宝・三重塔の屋根全面ふき替えへ

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 小県郡青木村の大法寺は今年、国宝・三重塔の檜皮(ひわだ)ぶき屋根を全面的にふき替える。全面ふき替えは1956(昭和31)年以来58年ぶり。既に準備が始まっており、終了後の8月半ばごろまで拝観できないが、村教育委員会は4月以降、ふき替え工事の様子を公開する予定だ。  これまでに見つかった史料によると、三重塔は正慶2(1333)年の創建とされ、1953年に国宝に指定された。大法寺によると、最も下の1層目が大きめで見栄えが良く、「思わず振り返るほど美しい」として「見返りの塔」とも呼ばれる。雨などで傷みやすい最も上の3層目全体と、1、2層目の軒先部分は1984年にふき替えている。  総事業費は概算で5700万円ほどで、国、県、村から補助を受ける予定。屋根のほか、最上部にある相輪(そうりん)の破損部分の補修や金具のさび止め塗装もする。古い檜皮のうち、状態が良い部分はお守りなどに再利用される予定。重要文化財の「大法寺観音堂厨子(ずし)及び須弥壇(しゅみだん)」などは拝観できる。松本健淳(けんじゅん)住職(69)は「ふき替え中は迷惑をお掛けするが、きれいになる屋根を楽しみにしてほしい」と話す。  県内の建造物の国宝は、ほかに善光寺本堂(長野市)、松本城天守(松本市)など4件ある。(長野県、信濃毎日新聞社)


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