県内の新聞社や通信社、県教委、信濃教育会などでつくる県新聞活用教育(NIE)推進協議会は10日、長野市の信濃毎日新聞社で「第8回県NIEセミナー」を開いた。秋田大教育文化学部の阿部昇教授(国語科教育学・授業研究)が、NIEの可能性や、全国学力テストの多くの科目で上位に入る秋田県の教育事情について基調講演。教員ら55人が参加した。 阿部教授は、新聞は、同じテーマについて複数の社が記事にすることから、「さまざまな意見を比較しながら自分の意見を持つための学習には、最も良い教材だ」と、NIEの利点を強調した。また、秋田県では「生徒に物事の理由を考えさせる探求型の授業が多い」などと、成績上位の理由を分析した。 松本美須々ケ丘高校(松本市)の仁科利明教諭(54)は「新聞はさまざまな種類の記事があって面白いとあらためて感じた。授業でより生かしたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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