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諏訪の終末処理場、金含む灰 セシウム濃度低い1種類のみ落札

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 県は12日、諏訪湖流域下水道豊田終末処理場(諏訪市豊田)の下水処理で生じた、金を含む汚泥焼却灰などを売却する一般競争入札を開札した。2品目・3種類を入札に掛けたが、売却できたのは、汚泥を溶融炉で溶かす際に出る「溶融飛灰」のうち放射性セシウム濃度が1キロ当たり200ベクレル未満の1種類3・3トンにとどまった。  入札には県外業者1社が参加し、落札額は約350万円。残る200ベクレル以上の溶融飛灰2・2トンと、溶融炉と煙突をつなぐ煙道に付着する「煙道スラグ」0・5トンは買い手が付かなかった。東京電力・福島第1原発事故後、業者側は金を取り出した後の「残さ」の処理に苦慮しているといい、昨年度の入札では1品目も売却できなかった。  このため県は今回、溶融飛灰を放射性セシウムの濃度に応じ2種類に分けて入札。県諏訪湖流域下水道事務所は「手探りだったが、一部でも売却できただけ効果はあった」としている。この日落札した業者の担当者は、放射性物質の濃度が低い種類に限定した理由について「後処理などを考えた」と話した。  県諏訪建設事務所によると、入札には別の県外業者1社からの参加申請もあったが、灰などの処理方法に関する計画書を出さないなど資格を満たさなかった。  売却益は施設の維持管理費に充て、売却できなかった飛灰などは同処理場で保管。東電への賠償請求も含めて検討するという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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