Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

浅間山麓一帯をジオパークに 長野・群馬の6市町村が勉強会

$
0
0

 浅間山(2568メートル)を取り巻く長野、群馬両県の市町村で、学術的に貴重な地形や地質が見られる自然公園「ジオパーク」への加盟を目指す取り組みが始まっている。群馬県嬬恋村が中心となり、昨夏から東御市や小諸市など長野県4市町に呼び掛けて勉強会を重ねてきた。山麓一帯としての加盟に向け、来年度にも山麓市町村による推進協議会の発足を目指す。  嬬恋村総合政策課によると、協議会の参加自治体は同村と両市のほか、北佐久郡軽井沢町、御代田町、群馬県長野原町の計6市町村を想定する。嬬恋村は今月、担当職員の準備委員会を発足。推進協設立に向けて関係市町村などと調整する。  嬬恋村は、早ければ数年内の加盟を目指したいとする。長野県4市町の観光担当者は、いずれも「ジオパークの利点を含め、まだ勉強している段階」とし、推進協をつくって加盟を目指す方針については「嬬恋村から正式に要請があれば参加を検討する」としている。  浅間山は1783(天明3)年の大噴火で群馬県側に火砕流が発生し、大きな被害が出た。溶岩流の跡が残る鬼押出(おにおしだ)し(嬬恋村)、山の地下水が湧き出す白糸の滝(軽井沢町)などの観光地がある。軽井沢町の「峰の茶屋」、小諸市高峰高原の車坂峠と天狗(てんぐ)温泉浅間山荘前からの3カ所が主な登山口だ。  日本火山学会元会長の藤井敏嗣(としつぐ)東大名誉教授は「浅間山は溶岩流や火砕流の跡が広い範囲に残り、観察できる学術的に貴重な火山。ジオパークとしては十分な資産を持っている」と話している。  東御市の峯村文博観光協会長は「浅間山麓の偉大な自然が世間に再認識されれば観光面でも有益だ。実現に向けて民間でも機運を盛り上げたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>