副知事が豪雪の佐久地方視察、除雪拡充を検討

　和田恭良副知事は２１日、豪雪で交通がまひし、農業被害が大きかった佐久、小諸市、北佐久郡の軽井沢、御代田町を訪れ、首長らから実情を聞いた。県道や県管理の国道で路側帯や車線左側の除雪の遅れを指摘する声が相次ぎ、副知事は除雪態勢の拡充を検討する考えを示した。 　懇談はいずれも非公開。県によると、市町側からは、開通はしたものの、かいた雪が積まれて道路幅が確保できていない道路が目立ち、擦れ違いが困難な場所もあるといった指摘があった。高原野菜の育苗に必要なパイプハウスの倒壊など農業施設被害への支援要望も強かったという。 　県佐久建設事務所によると、同事務所のロータリー除雪車８台のほかに県北信建設事務所管内の２台の応援を得るなどしているが、雪の量が多く追いついていないという。副知事は取材に「さらに除雪車の融通ができるか検討する」とした。 　また、県は被災した農業施設の復旧資材や代替の苗の購入費などを補助する農作物等災害緊急対策事業を検討しており、副知事は「被害を把握し、どんな支援ができるか検討する」とした。和田副知事は２４日、農林水産省に国の支援を要請する。（長野県、信濃毎日新聞社）