阿部守一知事(53)は25日午前の県会2月定例会代表質問で、任期満了に伴う8月の知事選への対応を問われ、「(本年度からの)しあわせ信州創造プラン(新総合5か年計画)がスタートしてまだ1年。その具現化に対する責務がある」と述べ、あらためて再選出馬に前向きな姿勢を示した。態度表明については「県民の声に真摯(しんし)に耳を傾け、最終的な決断をしていきたい」とし、明言はしなかった。 自民党の村石正郎氏(須坂市・上高井郡)が知事選への対応を「ここで表明するのが賢明だ」と述べ、認識を明らかにするよう求めた。知事は新県立大の設立準備や東京・銀座への情報発信拠点施設設置にも触れ、「継続して取り組むべき課題が数多くある。こうした事業、施策の成功実現に向けて全力を傾注していかなければならない局面だ」と答弁。去就の決断時期について「近づいているのは事実だ」とした。 答弁を受け、村石氏は「知事は明確には表明していないが、再出馬は確実なものと認め、県議団として知事選対応を判断していく」と述べた。 次期知事選をめぐっては、共産党県委員会が阿部県政に批判的な県民と協力して候補の擁立を目指す方針を示している。ほかに表立った動きは出ていない。(長野県、信濃毎日新聞社)
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