Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

新潟と群馬で日米共同訓練 県内ヘリ通過も

$
0
0

 新潟、群馬両県の陸上自衛隊演習場で25日、日米共同訓練が始まった。「日米同盟の強化」を掲げる安倍政権は本土での共同訓練を拡大する意向で、今回はその一環の位置付けだ。新潟県の関山演習場(上越、妙高両市)と群馬県の相馬原演習場(榛東(しんとう)村、高崎市)で3月8日まで訓練する。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のCH53大型輸送ヘリコプターが、長野県内を通過する可能性もある。  25日午前9時、関山演習場内で開始式があり、高田駐屯地(上越市)にある陸自第12旅団第2普通科連隊の大崎達也連隊長は「日米同盟をさらに実効性が高いものにするため、共同の訓練を通して相互理解などを深めることが大事だ」と訓示した。沖縄県キャンプ・ハンセン(宜野座村など)を拠点にする米海兵隊のブラッド・ティペット第2大隊長は「専門集団同士が経験などを交換することは日米同盟関係を維持する鍵だ」と述べた。  訓練に参加するのは、自衛隊は高田駐屯地を中心に約200人、米軍は海兵隊の約170人。積雪寒冷地での日米両部隊の共同作戦の訓練が目的で、両演習場内で、米軍ヘリで隊員を輸送して敵地と想定した地点に送り込む「ヘリボーン」と呼ばれる訓練や、化学、生物、核兵器が使用された場合を想定した訓練も行う。  米軍との共同訓練は関山が2009年以来10回目、相馬原が1995年以来2回目となる。  開始式後の取材にティペット第2大隊長は、訓練にCH53大型輸送ヘリが2機参加し、キャンプ富士(静岡県)から両演習場に入ると説明した。長野県内を含む飛行経路などは、海兵隊の別の部隊がヘリを運用しているため、「分からない」とした。自衛隊によると、米軍へリを使用するのは、28日の相馬原と、3月6日の関山の訓練。ヘリの具体的な飛行ルートについては「分からない」(陸自第12旅団広報室)としている。  今回の日米共同訓練に先立ち、防衛省北関東防衛局(さいたま市)は1月末、長野県、長野市など関係自治体に概要を説明。県は2月上旬、防衛省に対し、書面で共同訓練中に長野県内を通過する場合の県民の安全確保を求めた。県危機管理部は25日午前、「訓練内容などについて引き続き北関東防衛局に情報を求めている」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>