Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

県内で「PM2・5」観測値が上昇

$
0
0

 新潟県は26日、微小粒子状物質「PM2・5」の大気1立方メートル当たりの濃度の午前5~7時の平均値が、新潟市内の3つの大気観測局で初めて環境省の基準を超え、県として初めて「注意喚起情報」を発表した。隣接する長野県の観測局でも同日正午現在、基準値には届いていないものの、高めの値を観測している。  1日平均濃度が環境省の暫定指針値(70マイクログラム)を超える恐れがある場合、注意喚起情報を発表する。午前中に判断できるよう午前5~7時の平均値が85マイクログラム、午前5時~正午の平均値が80マイクログラムを超えた場合に対象になる。  新潟県によると、26日は5~7時の平均値が新潟市の亀田局で101・7マイクログラム、大山局で88・3マイクログラム、白根局で86・7マイクログラムを観測。同県環境政策課は「理由は分からない」とする。  長野県内では6観測局で常時監視しており、26日正午現在、長野57マイクログラム、松本58マイクログラム、諏訪33マイクログラム、伊那39マイクログラム、佐久35マイクログラム、木曽9マイクログラム。単純比較はできないが、過去の日平均の最高値は長野44・8マイクログラム、松本68・3マイクログラム、諏訪43・3マイクログラム、伊那57・1マイクログラム、佐久50・5マイクログラム、木曽39・8マイクログラム。県は「なぜ高い数値になっているか把握していない」(水大気環境課)としている。  長野地方気象台によると、県内は26日、各地でもやがかかったような状況。偏西風に乗って中国大陸から微小粒子状物質が運ばれることもあるが、関連は不明とする。県によると、冬季は大気が安定することが多く、こうした物質が滞留しやすいという。  環境省によると、26日は、新潟県のほか、福島県、香川県、大阪府などでも注意喚起情報を出し、外出時のマスクの着用や屋外での激しい運動などを控えるよう呼び掛けた。25日から関東、中部、関西地方などで濃度が高くなっているという。同情報が出されるのは昨年3月の制度開始以降、25日までに延べ26回。長野県は過去にない。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>