「木曽すんき研究会」が編集作業をしていた漬物「すんき」の料理集「木曽のすんき~おいしく食べよう植物性乳酸菌」が完成し、27日に販売を始める。赤カブの葉を乳酸発酵させたすんきの歴史や作り方もイラスト、写真で紹介し、1冊ですんきの全てが分かる内容だ。 B5判、100ページ。すんきを使った丼、カレー、スープ、ピザなど、34種類のレシピを写真付きで紹介した。江戸時代の文献にも登場するすんきの歴史のほか、木曽地方にある6種類の赤カブ、すんき作りに重要な役割を果たす乳酸菌についての研究者の解説も載せた。すんきの製造、普及に関わる人たちも寄稿した。 北川聡会長(80)=木曽郡木祖村=は「研究会の活動の集大成とも言える本になった。すんきについて正しい理解が広まるといい」と期待している。 県の地域発元気づくり支援金を使い、500部作った。1冊1300円で、木曽郡木曽町のふるさと体験館きそふくしまと県木曽農業改良普及センターで販売する。問い合わせは同普及センター(電話0264・25・2230)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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