27日午前11時ごろ、松本市安曇の国道158号で雪崩が発生し、東京・新宿から岐阜県高山市に向かっていた高速バスが巻き込まれた。松本署などによると、バスは雪崩に押し出されてガードレールで止まった。運転手と乗客の計11人にけがはなかった。 同署などによると、雪崩は国道158号小雪薙(こゆきなぎ)トンネル東側で発生した。バスから見て左側の斜面が高さ2メートル、幅10メートルに渡って崩れた。 バスを運行する濃飛バス(高山市)によると、雪崩に遭ったバスは走行可能で、乗客を乗せて午後0時半すぎに現場から高山市に向かった。バスは午前7時に新宿を出発、安房トンネルを経由して午後0時半に高山市に着く予定だった。 現場では除雪が行われた。国道158号は雪崩の影響で、松本市安曇の市安曇支所前から入山トンネルの岐阜県側までが通行止めになっている。 松本市安曇では、過去にも走行中のバスが雪崩に巻き込まれる事故が起きており、2003年1月5日には上高地乗鞍林道の複数箇所で雪崩が発生。宿泊施設の送迎バスや現場に向かった救急車など計22台が巻き込まれたが、けが人はなかった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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