27日午後4時10分ごろ、駒ケ根市と上伊那郡宮田村境を流れる太田切川の水位が下がっていると、川の砂防工事をしていた業者から国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)に通報があった。同事務所は、駒ケ根高原の「こまくさ橋」付近で水位低下を確認。雪崩などにより、上流で川の水がせき止められている可能性があるとみて、川に近づかないよう住民らに求めている。駒ケ根市も防災無線や広報車で注意を呼び掛けた。 同事務所によると、この時期のこまくさ橋付近の水位は通常20~30センチだが、この日午後7時ごろには河床の石が出ている場所もあった。通報した業者は、こまくさ橋の600メートルほど下流で工事をしていた。 同事務所職員は同日夕から一帯を巡視。こまくさ橋やその上流の「駒ケ根橋」にカメラや照明を設置して24時間態勢で監視し、28日はヘリコプターで上空から原因を調べる予定だ。 こまくさ橋は、中央アルプス千畳敷へのロープウエー駅に向かうバスの乗り場近くにある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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